16年生きた猫が死にました。
一ヶ月前膝に飛び乗ってきてたようなやつが、あれよあれよと弱っていって、あっという間に逝ってしまいました。
あっという間の衰弱から少し立ち直り、さぁ介護だと思った矢先のことでした。
数週間、覚悟の時間ができたのは、別れの時間ができたのは幸いでした。
急な衰弱のうちに死んでしまっていたらどれほど苦しいことか。
最後まで息をしようとする彼を家族みんなで送れたことは間違いなく幸運でした。
思い出すたびに目の奥がツンとするような、胸の奥が重くなるような、そんな状態は続くけれど。
いつの日か、ただただ懐かしさと喜びだけで思い出せると信じて。